2019.3月竣工 35.5坪
限られた敷地面積と立地条件の中で、広々としたリビングダイニングと和室、そして採光を得るための吹き抜けまでもご要望を叶えることができました。
木のぬくもりや質感をそのまま生かし、清々しく心地いい空気に包まれたgbスタイルの住まい。
吹き抜け窓からは空を見上げ、大きくはなくけれどしっとりと落ち着いたお庭を眺めるささやかなひと時が気に入っているそう。
戸は全部引き戸、個室であっても普段から戸は開けっ放しで過ごしています。
1・2階の床材は桧フローリング蜜ろうワックス塗り仕上げ。既製品の建材を使うことなく大工や職人の手仕事による仕様。住むほどに無垢材ならではの経年美を楽しんでいます。
大きな窓や吹き抜けから太陽の光がたっぷり降り注ぎます。夏は庇が直射日光を和らげます。
視線が気になる方向の窓は、高い位置に横長の窓を設けています。お持ちだった家具が納まるようにプランしました。ダイニングの半円テーブルはコンパクトにもなるし人数が増えた時にも対応できて、とても重宝しているそう。
5.4帖ほどの和室、壁は珪藻土塗り、天井は杉羽目板貼り、フチなしの畳をセレクトしました。
和室は普段、ワーロン戸を壁にしまいこんでリビングの一部として利用していますが時には締めて独立した客間にも。柔軟に対応できるのが便利です。
玄関の正面のオープン階段下には洗面台を設置しました。帰宅して直ぐに手を洗うことができます。玄関土間と奥にある収納スペースはお気に入りの布で間仕切っています。
オープン階段下に季節の花木を飾り楽しんでいます。
2階天井は無垢ボード(節つき杉パネル)を貼り、構造材の梁(杉材)と一緒に素材をそのまま表しています。ホールの造作カウンターは、奥さんが趣味の裁縫スペースとして活用、吹き抜けに面しているので明るく、家族の気配を感じながら作業しています。
2階の一室には、収納付きのロフトベッドを造作しました。
お庭は前からあった植栽を活かしつつ自然石でゆるやかに仕切り、川砂利を敷き詰めて落ち着いた雰囲気です。
(c)有限会社 伊藤工設計