語られなかった気候変動

梅雨はいつ明けたのでしょうか?
5/31日に大雨が12時間降り、7月の初めに来た台風前後を除き、梅雨明け状態で晴天と、気温が高い日が続きました。今は35℃になる日が続いています。

私が小さい頃の梅雨は、6月は曇り空のぐずついた天気で、7月に入って雨が降り続き、夏休みに入るか入らない頃に梅雨明けになり「カラッ」とした暑い天気に変わり、そして8/6~8の七夕の日に雨が降る。 

社会人になってからの梅雨明けの記憶は…。
梅雨明けと同時に建築士の学科試験がありました。

その当時、仙台会場の教室にはエアコンが設置されておらず、問題の1問目から背中を流れる汗を感じながら受験していました。
問題に苦戦すると滝のように流れていくのです。暑かったな~と記憶しています。

東京会場はエアコンが付いていて…「点数がよくなるのでは!」や「不公平だ~」と思ったものでした…。

30~50年ぐらい前でも、今の気候と全然違うことが分かります。

こんなことなってはいけないと、2016年のパリ協定発効において、2100年までの気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満(可能であれば1.5℃未満)に抑え込まなければならない。ですが、すでに1℃UPしている状態…。

1.5℃未満に抑えるためには、すべての国が参加して、温室効果ガスを減らさなくてはなりません。

もう35℃が毎日のように続います。このままいけば産業革命以前と比較して3.5℃も上がってしまいます。

4℃を超えると江東区、墨田区、江戸川区は高潮によって多くの場所が冠水するデータがあります…。

プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)
地球システムには、自然に本来の回復力が備わっているのですが、一定以上の負荷がかかると、その回復力は失われ、極地の氷床の融解や野生動物の大量絶滅など、急激かつ不可逆的変化を引き起こす可能性があるということです。

CO2排出割合で多い国から
1.中国 28.2% 2.アメリカ 14.5% 3.インド 6.6% 4.ロシア 4.7% 
5.日本  3.4%  その他  42.6%です。
上位5か国で6割です…。

「地球」に対して日本は、責任を持たなければなりませんが…。

7/12(土)朝日新聞に「語られない気候変動」の記事を見つけました。
先月下旬、気候変動と政治を考えるシンポジウムが東京都内でありました。
自民、立憲民主、公明、日本維新の会、共産、国民民主、れいわ新選組各党の国会議員が登壇し、「対策を出来るだけ強化していくことが重要」と訴えたそうですが…。

気候変動への対策や、それと密接に関わるエネルギー政策について主要政党を対象にアンケートを実施し、9党から回答を得ました。

排出削減を積極的に進める必要があるかを尋ねたところ、回答を得た9政党の内、参政だけが「必要ない」と答え、残りの8党は「積極的に進める必要がある」と回答。

実際の選挙戦では、物価高対策、化石燃料への支援策、社会保障などに関心が集中していたように感じました…。

対策を先送りすれば、暮らしへの悪影響が大きくなります。
2018年の西日本豪雨での水害による被害額は1兆2150億円になりました。

すでに1℃が上昇しています。
この暑さが「先送りしないで!」と言っているのですが…。

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