誰もが手の届く自然素材と省エネの家 2025/春NLより

いつもニュースレターを読んでいただきありがとうございます。
新年度が始まり何かと忙しいですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
弊社では、井上建築工房さんと業務提携し、設計・工務を移管しました。新築工事やリフォーム工事、点検等、一緒に家づくりを行なっていきます。どうぞよろしくお願いします。

さて、新学期なので…教養とは何のためにあるのか考えてみます。
大きくは2つの意味があります。
一つは社会に出て必要となる基礎的な知識を持ち、生きるための武器を身に付けることと、もう一つは考える力を身に付けることです。

スクール(school)の語源はギリシャ語のskholeにあると言われていています。その意味は余暇です。ようするに勉強は暇な時に、時間があるときにするもの!と言うことになります。

パスカルは十七世紀フランスの思想家で有名な「パンセ」の中に、「考える葦」があります。「人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である」。他の動物と違うところは、考えることが出来るのが人間であると…。

科学史家の山本義孝さんは「人は何のために勉強するのか?」の質問に、「専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するに物事を自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです」と…。

出口治朗さんは「教養とは、おいしい人生を楽しむためにある」と言っています。
どういうことでしょうか?分かりやすい言葉で伝えているのですこし紹介します。

一番簡単な答えは、教養がある人は、教養がない人に比べて豊かで楽しい人生を送れるからです。僕は「おいしい人生」と表現しています。みなさん「おいしいご飯とまずいご飯、どちらを食べたいですか」と言われれば、みなさん「おいしいご飯」と答えるはずです。
次に「おいしいご飯」を因数分解するとどうなりますか?
「いろいろな材料を集めること」「上手に料理すること」。
では「おいしい人生」を因数分解するとどうなりますか?
答えはおいしいご飯と一緒で、いろいろな材料を集めることと、それらを上手に料理することです。

おいしい人生における食材は「知識」であり、上手に料理する力は「考える力」です。
まず、材料である知識がなかったら何もできません。ただし、材料を集めてもそれを人生において具体的に活用する考える力がなかったら…おいしい人生を楽しむことは出来ません。「教養=知識×考える力」なのです。

考える力も料理と同じで、最初は考える力の高い人の真似から入り、試行錯誤を繰り返しながら自分のものにしていきます。本を読む意味は単なる知識獲得にとどまらず、先人の思考のパターンや発想の型を学ぶことにあります。仕事で相手を理解しようとするときも、いくつかの問題に対してその人が出した結論だけを見るのではなく、「あの人はこのように考えるからこんな結論が出てくるんだ」と相手の思考の癖やパターンをきちんとつかまえなければ、その人とはうまく取引することができません。

そして、そこから発展させて、新しいことや面白いことをはじめようと思ったら…多様な人を集めた方がいいと言っています。
地域おこしなら「若者、ばか者、よそ者」が必要!と。地域の人は地元を知りすぎているため面白い発想が出てきませんが、よそ者は地域をよく知らないから面白い発想が出てきます。ばか者はばかだから、若者は経験がないから、突飛な発想が出てくると言っています。

学生の方は、たくさん時間があります。おもいっきり知識を吸収し、考えて下さい。
社会人の方は、時間が制限されるかもしれませんが、すべて自分の時間です。時間をつくり、仕事外の知識も吸収し、アウトプットできるように頑張ってください。

自分の頭で考え行動することは、おいしい人生を経験できるのです。
あせらず、たゆまず、おこたらず、がんばって行きましょう!

↑仙台駅近よそ行きのお店でちょっとした日本食とお酒を堪能しました

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