退職のご挨拶

こんにちは、関です。タイトルを見て驚かれた方もいるかもしれませんが…9月いっぱいで伊藤工設計を退職することとなりました。理由としては、様々な経験を積みたいという前向きなもので、決して嫌になったとか、この仕事から離れたいといったマイナスな理由ではありません。入社してからを振り返ると約2年3カ月間は私にとって挑戦の日々でした。はっきりとは言ってきませんでしたが、もともとはパティシエを志していた私は、建築とは無縁の学生生活を送っていました。その後、関東の洋菓子工場に就職が決まり、小さなマンションでのひとり暮らしが始まりました。しかし、理想と現実のギャップで精神的にやられてしまい、仕事を早期に辞めて実家へ帰る決断をしました。当時住んでいたマンションの住環境が悪かったことも精神的なストレスになっていたような気がします…。
その当時を思い出すと、未だにプチパニックというか鳥肌が立ってしまうのですが、多くの人に迷惑をかけてしまったという申し訳なさと自分の忍耐力の低さに脱帽し、今後どうなっていくのかという不安でいっぱいでした。そんな中、感謝祭でブルーベリー狩りをするということで、暑い中富谷のブルーベリー農園にて社長達と再会。事の経緯を話すと「だったらうちで働かないか」と言われ、びっくり。こんな私に何が出来るのかという思いでいっぱいでしたが、それと同時に必要としてもらえることがこの上なく嬉しかったことを強烈に覚えています。入社後数カ月は慣れない仕事についていくのがやっと。学生時代はパソコンではなくパレットナイフばかり握っていたので、タイピングすらたどたどしく、電話の取り方や名刺交換の仕方、メールの送り方など…社会人としての基本事項をマスターしつつ、CADや現場作業を覚えるといった日々。入社して10カ月程経ってからは、荒川さんが産休に入られ、ひとりでの申請業務や現場仕事、打ち合わせ…。周りの方に支えられながら、大きなトラブルなく約1年のひとりでの設計業務を遂行できました。現在では、新たな挑戦として去年の秋から通信大学に通い、日々建築の知識を取得するのにも励んでおり、その過程で木造建築以外の建築物の設計にも興味が湧いたことが今回の選択を決断したきっかけでもあります。将来のビジョンとしては、建築を通して何らかの形で地元仙台、宮城そして東北を元気にしたいという大きな夢があります。そして、伊藤工設計に恩返しをしたい。従業員としては2年程の在籍でしたが、個人的には社長達と出会った頃(7歳)からずっと伊藤工設計の一員のつもりです。これからもその気持ちは変わりません。従業員からオーナーの娘(癖強め)に戻ることは寂しさも覚えますが、イベントや何かのタイミングで顔を出したいと思っていますし、立派な建築士となって仕事上で恩返しもできれば、この上なく嬉しいことです。再び皆さんの前に戻ってきた時に、頼もしくなったな、成長したなと少しでも思ってもらえるよう、長い修行に行ってきたいと思います。短い間でしたが、大変お世話になりました。ブログやニュースレターの感想を言って下さる方も居て、非常に嬉しかったです!またお会いできるのを楽しみにしております。
今まで本当にありがとうございました。またどこかで会いましょう!

設計アシスタント 関愛美

(2022/07感謝祭 ブルーベリー狩り)

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