住宅ローンの金利上昇

住宅ローンの金利が、上がり続けています。

フラット35の2月の実行金利は、
返済20年までが1.91%(1月は1.82%)、
返済21年以上が2.26%(1月は2.19%)でした。

(参考フラット35借入金利の推移)

振り返ると、住宅ローン金利は長く低水準が続いてきました。
特に変動金利は、2000年代後半以降ほとんど動きがなく、2024年頃まで低い状態が当たり前という感覚でした。
月々の返済額を抑えやすいことから、多くの方が変動金利型を選んできました。

ところがここにきて、「このままずっと同じとは限らない」という空気が少しずつ広がっています。
物価も上がり、超低金利が当たり前という時代ではなくなってきた、と感じています。

持家はぜいたく品になってしまうのでは…。
実際、全体の着工数は減っています。

それでも一方で、「家を持ちたい」と考える若い人が増えているそうです。

理由のひとつは、賃貸住宅にかかる費用です。
新しくてきれいで、断熱性能もある程度整ったアパートでは、家賃が10万円を超えることも珍しくありません。

家賃は払い続けても資産としては残りません。
住宅ローンは返済が終われば住まいとして残ります。

若い人は、これから何十年も住まいと向き合います。
家賃が上がり続けるかもしれないという不安。
将来、金利がさらに上がるかもしれないという心配。
その両方が、「今のうちに考えてみようか」という気持ちにつながっているように感じます。

金利の選び方にも変化が出ています。
これまで主流だったのは変動金利型でした。
固定金利型と返済額を比べるとどうしても合理的な選択でした。

しかし最近は、変動金利も少しずつ上昇していて、
そのため、「多少金利が高くても、将来の返済額が変わらない安心感を大切にしたい」と固定金利型を検討する方も増えています。

どちらが正解、ということではありません。
大切なのは、ご家族の暮らし方に合っているかどうかだと思います。

家は建てたあと何十年も残ります。
住宅ローンの返済も、毎月の光熱費も、同じように積み重なっていきます。

だからこそ、借りられる額ではなく、無理なく続けられる計画を。


目先の金利だけでなく、住まいの性能やこれからの暮らし方も含めて考えていくことが大切だと思います。

安心して長く住み継げる住まいと、長く向き合う住宅ローン。
どちらも大切にしながら、落ち着いて選んでいきたいですね。

投稿:伊藤美和子

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