さよなら、ありがとう。

こんにちは、関です。これが今年最後のブログとなります。今年も一年大変お世話になりました。いや~今年も1年早かった!このセリフは毎年言っているような気がするのですが…(笑)。2023年が終わろうとしていますね。今年一年を表す漢字一文字を11月頃から考えていました。この一年を振り返ってみると…
年が明けて、初めてメインで長期優良住宅の申請を行ったり、荒川さんが産休に入られて一人で申請業務や設計業務をこなすようになり、打ち合わせや見学会でお客様と話す機会が増え…。
私生活ではそこまで大きな変化はないものの、以前よりも時間を大切にして過ごすようになったかなと思います。ただ、父が11月に入院をしたことで、なんだか色々と考えさせられました。手術は成功し、今はピンピンしているので良かったですが、入院直後は寂しさと心配で、家族みんな元気がなかったような気がします。改めて家族をはじめ、大切な人が元気に過ごしていることへの感謝を感じながら、1日1日を過ごしていきたいなと思うきっかけとなりました。そして、11月の終わりに母方の祖父が空へ旅立っていきました。今頃は、大好きだったお母さんと会っている頃でしょうか。あまりにも突然のことで、まだ実感が湧いていないというのが本音です。眠るようにして亡くなったので、また家に行ったら起きてくるんじゃないかと未だに思っています。4人の孫の中でも、未熟児として小さく生まれた私のことを溺愛してくれていた祖父。会う度に、「仕事は大丈夫か?」「運転には気をつけろよ」と体調が悪くなっても尚、心配してくれていました。今年に入ってから、自分で歩くことも、ご飯を食べることもままならず、祖母に支えられて何とか過ごしていたので、心配ではありました。ただ、10月に会いに行った時には元気そうだったので、「みんなで元気に年明けに集まろうね」と言っていた矢先のことでした。もっとおいしいものを買ってきてあげれば良かったのか、顔を見せに行けば良かったのか…と後悔の気持ちが残り、自責の念に駆られています。小さい頃は、毎日のように当時住んでいたマンションに来てくれていて、同じマンションに住むいとこと一緒にお出かけに行ったり、ご飯を食べたり、トランプで遊んだりと幼少期の思い出の大半を一緒に過ごしていました。具合が悪くなると、飛んで来てすぐに病院へ連れて行ってくれる祖父の顔、寒い日には暖かくしろよと自分の着ていたジャンパーを掛けてくれたぬくもり、ふたりで狭いソファに並んで「相棒」を見ていたあの時間、未だに忘れられない大切な思い出です。お葬式でも、火葬場でも泣きそうになる顔をグッとこらえ、笑っていました。みんなが泣くと祖父は悲しむかと思い、せめて自分だけは笑って見送ろうと決めていたので我慢していました。祖父を見送ってから1カ月ほどが経ちました。時々、思い出して泣いてしまいそうになるので、ここ1カ月はわざと忙しくしていました。そうでもしないと、気が緩んだ隙にポロっと泣いてしまいそうで。心配症な祖父ですから、これ以上心配をかけたくありません。どんな時も空から見守ってくれていると思うので、祖父から貰った無償の愛を胸に、前向きに頑張っていきたいと思います。

そして今年の一文字はズバリ!「鍛」です。仕事においても、私生活においても鍛えられた1年だったかなと思います。日頃の業務においては、まだまだ勉強不足なことが山積していますが、少しずつわかることが増えてきました。それをお客様にわかりやすく説明することが難しい…。お客様側に立って上手く説明できるように、勉強を続けていかなくはいけません。来年の目標の1つとして挙げたいと思います。
また、今年から趣味の筋トレの時間を増やすようになり、免疫力がさらにアップしたおかげか大きく体調を崩したり、精神的に弱ることが少なくなりました。落ち込んだ時も、下向いていないでとりあえずやってみよう!と前向きになった気がします。筋トレとは言っても、ジムに通っているわけではありません。家で地道に自重トレーニングをしています。それも早朝から。自分が80歳になった時に、今と変わらずに動ける体になりたいなという漠然とした目標があります。そんなの無理じゃないと思われそうですが、夢は現実的なものより、欲張っているくらいの方がその過程を楽しめるんじゃないかと思っています。夢や憧れをいくつになっても持ち続けたいですし、簡単に否定するような大人になりたくないのです。私も含め最近の若い人は、インターネットや人から言われたことにすぐに影響を受けるような気がします。自分の信念をすぐに曲げてしまうよな…。ネットで検索して、このサイトでは×と書いている。なら、ダメなのかもしれないとやる前から諦める人が多いような気がします。ただ、やってみると意外と出来ちゃうことだってあります。私だってそうです。伊藤工設計の一員となる前は、建築とは無縁の学生生活を送り、就職もしました。ただ、なんやかんやで伊藤工設計に仲間入りをし、今に至ります。入社したての頃は、何もできず、何もわからずにただ片隅で話を聞いているといったものでした。お客様のお茶出しとそうじくらいしかできることはないのでは?と思いつつ、とりあえずやってみました。気づくと、私宛に業者さんから連絡が届き、仕様打合せにも参加し、申請もこなしています。面白いものですね。やればできるというのは合っているのかもしれないと今年の中頃から思うようになりました。未だに完璧!という状況には程遠いですが、多くの方に支えられて、少しずつステップアップできています。その積み重ねなのかなと思います。まだまだ沢山の方々に甘えてしまっていますが、3年後、5年後に倍にして返せるように…頑張ります!
【今年の写真】

女川駅(坂茂)

名古屋市科学館(株式会社日建設計)

西洋美術館(ル・コルビジェ)

松島の福浦橋

最後に、今年も大変お世話になりました。お客様だけでなく、業者さん、家族、親戚もブログを見てくれていると聞き、大変うれしく思います。ブログを書き始めて1年が経とうとしています。ネタに困るかな?と思っていましたが、案外ポンポン出てくるもので、文章を書くことが好きなんだなと再確認しました。決して、どこかの教授のように、難しい言葉を並べてそれっぽいことを書くことはできませんが、少しでも皆さんのお役に立てていれば光栄です。初対面の方には、実年齢+10歳くらいに見られがちなので、素の私(年齢相応?)の姿も垣間見えるようなブログを心掛けています。お客様が少しでも家づくりが楽しくなるように、オーナー様の家に対する愛着がさらに増すように、2024年も頑張っていきたいと思います。今年はありがとうございました。2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
                              
設計アシスタント 関

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