目黒ぶらぶら建築散歩 目黒区総合庁舎250327

目黒区総合庁舎は、以前は千代田生命保険相互会社の本社ビルでした。
1966(昭和41)年に竣工し、2002(平成14)年4月から改修工事を開始し、2003(平成15)年1月から利用されています。
設計は建築家 村野藤吾によるものです。

建物の全面はバルコニーが設けられ、堀の深いアルミ鋳物のたて格子覆われています。
外光は、このたて格子とバルコニーを通し、やさしい光に表情を変え、室内に差し込みます。

エントランスホールの左右のつくりが非対称になっています。
出入口を中止に見ると壁までの長さがわざと変えています。エントランスホールをあえて村野は、非対称に造形し、すこし調子を変えることで空間的な広がりが出てくることを意識したと言っています。

天井には、8つのトップライトがあり、見上げるとガラスモザイクによる四季が抽象的に表現されています。
とてもキレイです。制作はモザイク・フレスコ作家 作野旦平です。

「階段の魔術師」と言われた村野の代表作の一つで、とてもキレイです。
正面、よこ、うら、上からみても…構造的には吊り階段らしいのですが、この庁舎のシンボルになっています。すばらしい!
これだけでもう満足。

正面駐車場脇の池にメダカが泳いでいました。

渋谷駅から代官山へ、そこから目黒区役所へ、目黒川沿いに桜を眺め、歩いて目黒駅まで何キロ歩いたのだろう…。
区役所の中もぐるぐる歩き、屋上にも行った。

咲き始めた目黒川の桜も見ることが出来たし…大変充実した散歩でした。

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