能登半島地震から1ヶ月

こんにちは、関です。早いもので1月が終わろうとしています。私の妹も私立高校の受験日を迎え、生まれて初めての受験にドキドキしつつも、横顔はどこか凛としていて、大きくなったなあと思っていました。あんなに小さかったのに…。
私の頃とは受験制度も、偏差値も倍率も違うので、何とも力になれないのが申し訳ないのですが、合格・不合格よりもこれまでの成果を100%出してくれれば、それで十分だと思っています。多く人から受験に関する質問をされて時には傷つき、時には励まされて…こうした悩みは1年後にはちっぽけだったなと感じるようになると思います。受験は勉学における成長が大きいと思いますが、そうしたストレスとの闘いが今後の人生において大きな財産となると感じます。まだ受験は残っていますが、私と違って真面目ちゃんな妹ですから、完走できると信じています。妹よ、がんばれ!

さて、いつもながら前説が長くなってしまいましたのでこの辺で本題へと入ります。
能登半島地震発生から1ヶ月が経つので、今思うことを書き記していきたいと思います。
現在、死者数が238人(災害関連死15人を含む)となっており、未だに行方不明者19人の捜索が続いています。死者は石川県でのみ出ており、他の県については出ていません。亡くなった方の多くが建物の倒壊による圧死で、全体の9割を占めています。これはビルダーのひとりとして見過ごすことのできない問題です。新年のブログにも書きましたが、住宅の耐震化率が全国平均87%を下回る51%だったことや去年の5月にも珠洲市を震源とした震度6の地震を観測していたことによる建物の腐朽や地盤の軟弱化等がこれほどの被害を生んだ要因と見られています。時間の経過により今後ますます解明されることもあるとは思いますが、第一にすべきことは耐震基準の見直しだと思います。しかし、そのようなこと国のお偉いさんが決めることであって、我々一般人に決定権はありません。ただ、一人一人が耐震に対する知識や考え、興味を持つことはできます。私自身、耐震等級3で満足して良いものなのか、果たしてこの等級が震度6以上の揺れにどこまで耐えられるのかといったことを改めて勉強する必要があるなと感じています。特に住宅は滞在する時間が1番長いからこそ、安心して安らげる耐震性を持たなくてなりません。1ヶ月という月日が流れ、少しずつ前へ進もうと踏ん張っている被災地の方々の姿を見て、私も頑張っていかなきゃと逆に勇気を貰いました。同じ被害を繰り返さないような、そんな住宅の設計に尽力していけたら…それが私にできる支援なのかと思っています。

石川県輪島市朝市通りの現在の様子(時事通信社)

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