おひさまエコキュートの新しい料金プランについて
東北電力より、新料金プラン「よりそう+おひさまeバリュー」が発表されました。
これは太陽光発電を設置したオール電化住宅に住まいのお客様を対象とした料金プランです。
「電気は夜が安い」をアピールしてきた大手電力会社でしたが…。
家庭で電気を使う時間を夜から昼にずらした方が得になる「昼シフト」の取り組みが出てきました。
なぜ?
電気は、発電量と使用量をそろえないと大停電になる恐れがあります。
24時間一定出力で稼働する原発電気を需要の減る夜間に使ってもらおうと、夜間割安の料金体体系をPRしてきましたが…。
3.11以降、太陽光発電が飛躍的に増え、夜は発電できませんが昼は電気が余るようになりました。そのため、太陽光発電を一時的に止める「出力制御」が…。
そこで目を付けたのが、家庭のエネルギー消費の約3割を占める給湯でした。
近年、オール電化住宅向けにヒートポンプ給湯器で主に夜の電気でお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めています。これを昼シフトでいかせれば…ということで出来たのが「おひさまエコキュート」です。
東北電力には、おひさまエコキュート対応した料金プランはありませんでしたが…。
2024年3月18日、新しい料金プランが発表されました。
今までの、よりそうプラススマートタイムは夜間が29.86円/kWh、昼間が36.86円/kWhです。
よりそうプラスおひさまeバリューの料金単価は35.72円/kWhで、29.86円と36.86円の中間ぐらいに赤のラインが引いてあります。
絵的には中間ぐらいに書いてありますが…36.86円のすぐ下にひかなければいけないのでは?と、思っています。
資料には灯油・ガス併用の家と比べると19,000円/月、年間にすると228,000円になり、メリットがあるようです。
オール電化住宅の「スマートタイム料金」と比較すると800円/月、年間にすると9,600円になり、お得?…。
800円/月の差額は従来型のエコキュートとの差額であって、昼間シフト型のエコキュートがありますので…そことの比較もしていただければよかったのですが…残念ながらありません。
掲載しないというは…800円より少なくなり、メリット感がうすく…掲載できなかった…と、推測しています。
個人的に意見を言わせていただきましたが…。
私だけでなく、各メーカーさんも含め多くの方が同じ意見でした。
メーカーさんは電力さんの悪口になるようなことは言えませんので…。
代わりに私から、話させていただきました。
大手電力10社黒字、8社が過去最高益!という見出しで2024/5/1の新聞で発表されました。
最高益なので料金は下げられるのでは!ということを言いたいのではありません。
会社として利益を追求し、税金を納めることは当たり前のことですし…。
問題は、メリットが少ない料金をメリットが多くあるような表現方法です。
マーケティングとは、どのような価値を提供すれば理想の顧客の欲求を満たせるか探り、その価値を生み出し、顧客に届け、利益を上げる方法を考えることです。
お客様が喜ぶような料金を設定し、会社も利益がでるように考えることですが…。
この資料からは…感じられませんでした。
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